筑波大学の次の50年に向けて

 2022年4月、筑波大学は、指定国立大学法人としてあらたな一歩を踏み出しました。指定国立大学法人制度は、国際的な競争環境のなかで、世界の有力大学と肩を並べ、わが国の教育・研究の水準を著しく向上させるとともに、イノベーションの創出を加速させる大学を支援することを目的としたものです。この制度を活用して、本学の経営基盤の強化をはかるとともに、教育、研究、社会との共創といったミッションを実現・高度化させていきます。
 次の50年には、新構想大学から未来構想大学へと深化し、「未来」を体現するに相応しい大学となるため、歩みを止めることなく、たゆまぬ挑戦を続けます。一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 幼いころに読んだSFマンガで描かれた世界が現実のものとなっています。「筑波大学未来空想プラン」は、筑波大学が描く、2040年までに実現したい研究や教育のひとつです。このプランが未来空想で終わるか、それとも現実となるかは、われわれのこころのビジョン次第です。

筑波大学 建学の理念

筑波大学は,基礎及び応用諸科学について,国内外の教育・研究機関及び社会との自由,かつ,緊密なる交流連係を深め,学際的な協力の実をあげながら,教育・研究を行い,もって創造的な知性と豊かな人間性を備えた人材を育成するとともに,学術文化の進展に寄与することを目的とする。 従来の大学は,ややもすれば狭い専門領域に閉じこもり,教育・研究の両面にわたって停滞し,固定化を招き,現実の社会からも遊離しがちであった。本学は,この点を反省し,あらゆる意味において,国内的にも国際的にも開かれた大学であることをその基本的性格とする。 そのために本学は,変動する現代社会に不断に対応しつつ,国際性豊かにして,かつ,多様性と柔軟性とを持った新しい教育・研究の機能及び運営の組織を開発する。更に,これらの諸活動を実施する責任ある管理体制を確立する。

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